【国際観光学部・子ども学部】裏千家ハワイセミナー(7/18・金~25・金)

7月18日(金)から25日(金)までの日程で、茶道裏千家淡交会総本部主催の「第42回裏千家ハワイセミナー」が行われ、本学から国際観光学部2年生の岩田萌佳さんと子ども学部2年生の石田千裕さんが参加しました。本学は、千玄室名誉学院長(裏千家大宗匠)のもと、伝統文化研究所を設置して日本の伝統文化の継承発展に努めるとともに、昨年度からは茶道を1年次必修科目、2年次以降選択科目で履修できるようにするなど、「おもてなし文化」の学びを中軸に据えています。今回のセミナーで、招待された大学生6名のうち2名を本学の学生が占めていることに象徴されるように、「日本の伝統文化」「おもてなし文化」の世界的な発信拠点として、本学の果たす役割がますます大きくなっています。

セミナーに参加して…
ハワイでの講義は、グローバルな視点から物事を考えることにも繋がりました

このハワイセミナーで、主に3つのことが印象に残っています。
1つ目は、ハワイ大学で鵬雲斎千玄室大宗匠自らが、貴人清次花月の点前の講座を開いて下さったセミナーです。貴人様にお出しする特別なお茶碗などのお道具も使われていて、大変勉強になりました。大宗匠は「way of tea」という茶道のあり方についてもお話し下さり、日々探求し、精進することの大切さを感じました。また、ハワイにおける日系移民や、地球温暖化などの世界的な諸問題についての講義を聴く機会もあり、グローバルな視点から物事を考えることにも繋がりました。
2つ目は、交歓茶会で、ハワイ大学の茶道部・OBの方と交流できたことです。お茶会では、茶花にレイが飾られ、アロハシャツでのおもてなしは華やかでハワイらしさを感じました。
3つ目は、献茶式です。ハワイ島のヒロ協会との交歓茶会では、大宗匠自ら献茶をなさり、アラエ墓地にてアラエ日本人先亡慰霊塔、慰霊祭が執り行われました。これは、裏千家茶道が大切にする「一碗からピースフルネスを」という心が象徴されていたように思います。
このセミナーを通して、茶道の歴史を実感し、茶には国境がないことを身をもって体験することができました。現地の人々や茶道を通じて知り合った方とは「一期一会」でもあり、出会いを大切にしたいと思っています。そして、ハワイの茶文化に触れたことで、今まで少し硬かった茶道への考え方がまた一つ自由に豊かになり、視野が広くなりました。

セミナーに参加して…
ハワイで感じた「おもてなし」、茶道を通じ外国の方と交流していきたい。

今回裏千家ハワイセミナーに参加させていただき、とても貴重な経験をさせていただきました。8日間という限られた時間の中で、お茶会を通して現地の方と交流をしたり、観光をしたりと、有意義な時間を過ごしました。
お茶会では、お道具も日本とは少し違い、ハワイの海の色をしたお水指やお床に飾ってあるお花がハイビスカスであったこと、お菓子がパイナップルを使って作られていたこと等、ハワイらしさを感じられるものがたくさんありました。日本から伝わった茶道ですが、その国らしさがあって、とてもおもしろかったです。「おもてなし」の心を持ってお茶を点てていただいたことは日本と共通しており、落ち着いた雰囲気で安らぐことができました。
茶道を習い始めてまだ1年程ですが、いつかは茶道を通じて外国の方と関わっていきたいと考えていました、こんなにも早く夢が叶い、とてもいい経験をすることができました。今後の茶道の授業にも積極的に取り組み、もっと多くの海外の方と交流していきたいと思います。