有栖川宮旧邸 有栖館、聖アグネス教会の記念公開のお知らせ

学校法人平安女学院はミス エレン・G・エディにより大阪の川口居留地に明治8(1875)年に「エディの学校」として開校されました。明治27(1894)年には、現在の京都キャンパスへ移転、その翌年に校名を「平安女学院」と改称し、2025年で創立150周年を迎えます。

今日に至るまで、京都のこの地で学院運営を続けてこられましたのは、ひとえに地域の皆様からのご支援の賜物です。
そこで創立150周年を記念いたしまして、本学が所有しております国・登録有形文化財の『有栖川宮旧邸 有栖館』を期間限定ではございますが皆様に無料にてご覧いただく機会を設けたいと存じます。

また、本学の礼拝堂でもあり地域の教会でもある『聖アグネス教会』も、少し公開期間が短縮にはなりますが、日本聖公会京都教区様、教会様のご協力を得て、皆様方にご覧いただけることとなりました。

是非お越しください。

有栖川旧宮邸 有栖館
日時 2024年3月23日(土)~3月29日(金)
10:00~16:00(最終入館15:50)
入場料 無料
場所 京都市上京区烏丸通下立売北西角
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聖アグネス教会
日時 2024年3月25日(月)~3月28日(木)
10:00~16:00(最終入館15:50)
入場料 無料
場所 京都市上京区烏丸下立売角
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お問い合わせ: 学校法人平安女学院 法人事務局(075-414-8155

みどころ

有栖川旧宮邸 有栖館

京都御所建礼門の前に建てられていた有栖川宮旧邸は、まず京都地方裁判所の仮庁舎として使用された後、1891年(明治24年)民有地であった現在の場所に移築。京都地方裁判所の所長宿舎として2007年まで使用されていました。その後、2008年8月には平安女学院がこの施設を取得。書院造りの主屋とともに、烏丸通り側の青天門、下立売通側の長屋門が、それぞれ国の登録有形文化財となっており、幕末から大正にかけての公家屋敷や高級官舎の当時の様相を今に伝えています。太閤秀吉の「醍醐の花見」で有名な醍醐寺の実生の桜の子孫にあたる枝垂れ桜、十一代目「植治」当主の小川治兵衞氏作の庭園なども見どころです。

青天門

「上段の間」のある座敷

青天門 (国の登録有形文化財)
三井一族の総長三井高保氏が築いた後、現在地に移築。歌人吉井勇氏が命名した門。左右の塀とともに大正期の門建築の一つの作例として高い価値を持つ。
長屋門 (国の登録有形文化財)
長屋門形式としては最上級の構えの門。
主屋 (国の登録有形文化財)
有栖川宮旧邸を移築した有栖館は、書院造りで、中庭を囲む「玄関棟」「住居棟」「客間棟」で構成。床の間と付書院を備えた2畳の「上段の間」のある12畳半の座敷、畳を上げれば能舞台としても使用できる15畳の板張りの間などがある。
庭園
前庭・中庭・南庭は、造園業「植治」十一代目小川治兵衞氏により作庭された「平成の植治の庭」。

聖アグネス教会

聖アグネス教会(京都市指定有形文化財)は、円山公園の「長楽館」を設計したことで有名なアメリカ人のJ・M・ガーディナー氏の設計によって、1898年に竣工。
外観はレンガ造り・ゴシック様式の「三廊式バジリカ型」と呼ばれる西洋の典型的な教会様式です。
内部のデザインも、随所に明治期のキリスト教会堂の特色を伝えています。