就職講座「AI時代の就職活動」を実施しました

10月10日(火)、就職講座「AI時代の就職活動」を実施しました。企業の人事部門での経験がある本学職員が、生成AIの活かし方を切り口にAI時代の『人事の目線』を講義しました。

まずはAIを知るために予測変換や顔認識等の身の回りに溶け込んでいるAIを挙げ、これまでのICTとの違いを解説。その後学生にはChatGPTを任意でスマホにDLしてもらい、様々な質問を通して生成AIを体験しました。
実際にChatGPTを使うことで、生成AIの便利さはもちろんですが信憑性・正確性や、危険性をより実感できました。また、昨今問題になっている画像生成による著作権侵害等の問題についても、具体例を挙げながら学びました。


ChatGPTが入力されたプロンプトの個人情報を学習することで、プライバシー侵害となる懸念があることを説明しました。これは設定により拒否することも出来ますが、自分の情報はもちろんのこと、家族や友達の情報もインターネット上に載せないことが大事です。便利な世の中になると同時に、個人だけでなく企業も含めた社会全体のリテラシーがますます試される時代に突入したことへの恐怖を感じた学生もいました。

また、人事的な観点から、技術の進歩によって仕事や労働環境の変化は加速するので、継続的なリスキリングの必要性を解説し、当面、来るべき就職活動では、AIとの壁打による自己分析やエントリーシート作成のサポートなど、オリジナルのプロンプトを用いた利活用の方法が提案されて、必ずしもAIは怖いだけの存在になるわけではないことを学生たちは改めて認識しました。

最後にドローンの飛行を実演。機体の傾きに対し、AIで制御されたシステムがジンバルの最適な傾きを算出してカメラの水平を維持したり、人を認識して追尾するシステムを披露しました。スマホのカメラなどにも更にAIが進歩し、誰もがプロ並みの撮影ができる日も近いかもしれません。

学生のコメント①
今回の講座を受けて、ChatGPTが気軽に誰でも使えるというのにまず驚きました。親戚に「ChatGPT使って卒論書いてる?」と聞かれてそんな器用なことAIができるわけないと思っていましたが、今回自分で体験してみて卒論に用いても不自然ではない回答が返ってきたので引用したい気持ちも分かるなと思いました。私たちの世代は生成AIが普及している時代での就職活動になるので、企業も生成AIの対策をされているとは思いますが、必ずしもデメリットだけではないと思うので就活の可能性を広げるという意味で少しプラスに見ることはできないのかと思いました。

学生のコメント②
今日の授業で初めてChatGPTを使用しました。とても便利なものですが、使いようによっては身を滅ぼすこともあり、自分の想像性を損ねる場合もあるため、上手く付き合っていきたいと思いました。

学生のコメント③
初めてChatGPTを使ってみて、情報が正しくないものがとても多かったです。なので、ChatGPTを使う場合はきちんとそれが正しい情報なのかを調べ考えながら使っていきたいと思いました。


※本学の生成AI(ChatGPT等)を活用するためのガイドラインはこちら