「京都のおもてなしとライフスタイル」の授業で閑院宮邸跡、拾翠亭を見学しました

6月8日(木)、「京都のおもてなしとライフスタイル」の授業にて、閑院宮邸跡(かんいんのみやていあと)と拾翠亭(しゅうすいてい)の見学にうかがいました。

昔は四親王家の一つであった閑院宮家。現在、建物は環境省京都御苑管理事務所が保存、管理をしており、一般に公開され、京都御苑や公家町について学ぶことができる収納展示館となっています。
「閑院宮邸跡」では、環境省京都御苑事務所 所長の田中英二様から京都御苑はどのような場所なのかということを特別にお話をしていただき、京都御苑は公家文化を今日まで伝える場所であること、また明治維新後に全国から献木されたことにより自然豊かな環境が形成されたこと、そして市民に開かれた公園であることを学びました。

そして、VR映像シアターに移動し、御苑と公家町に関する美しい映像を観覧。
フクロウやカワセミなども住んでいる、御苑の自然が織りなす四季色々の美しさにはため息がこぼれました。
また、公家町の映像では幕末期の公家町の様子、そして生活の様子がCGによって再現され、当時の家々はどのようにして建っていたのか、そして公家がどのような食事を摂り、どうやってお盆を過ごしていたのかを知ることができました。

その後、国民公園協会の職員の方より、閑院宮家が現在の天皇家に連なる家系であること等のお話を伺いました。

最後に、五摂家であった九條家の遺構である茶室「拾翠亭」を見学しました。
拾翠亭は、約200年ほど前に建てられたと伝えられている建物で、当時は茶会や歌会など社交の場として使用されたとのこと。当時のまま残っている様子に学生も興味津々。
池に浮かぶ舟の使用用途や障子の貼り方などについて質問を投げかけ、熱心に見つめている様子が印象的でした。

「閑院宮邸跡」は、年末年始・月曜日を除き通年入場無料、「拾翠亭」は、年末年始を除き木・金・土に一人300円で入場可能です。
ぜひ、訪れてみてください。